2013年8月4日日曜日

時に

 最近わかったのだが、精神分析には何種類か方法があって、その中でもっとも有用そうなものを紹介してみる。例えば、君がどうしようもない感情の波に襲われたとしよう。そんな時、何をすればよい解決策にたどり着けるだろうか?その答えの一つに、詳細な自己分析がある。その手法は、自分が抱いている感情の種類を特定するために紙か何かに記録することから始める。書いておく事項は次の通り
  • どのような精神状態であるか
  • どのような生理的状況が引き起こされているか
  • どのような社会的状況にあるか
  • どういう経緯でそれが起こってしまったのか
  • そう考える根拠は何なのか

 このような記述をすることで見えてくるものがある。それは、客観的な自己の精神状態と周囲の状況とのズレ具合、自分の今後とるべき行動である。

例を挙げよう。君は不安を感じている。それはなぜなのだろう?状況は発表の時。自分が相手からどう思われているのだろう?という気持ちが元でその不安が起こっていると考えた。その不安が元で、手に汗は握るし、どういうわけか、腹痛もしてくる。さっきから会場は涼しいのに、自分はなぜこんなにも汗をかいているのだろうか?

こんな風に書いていくと、状況に対して起こす反応パターンが何なのか、検討することができる。そして、これに関して問題点と解決策を示すことができる。
この例でいえば、誘因が「自分が他人からどう思われているか気になる」「大勢の前」であるだろう。この誘因に対して、肉体の反応は「冷や汗、消化器の不良など自律神経の失調」である。これに対する認知は「自分は人前で話す時、つい相手が自分に関してどう思っているのか気になってしまい、自律神経が不調を起こす」であろう。このように、状況を客観的に見てみると、次のような解決策を考えることができる。
  • 大勢の前で話すことに慣れる
単純だが、これが最大の解決策だ。このために段階を踏んでこれに至ろうとすると、いくつかのハードルを決める必要がある。まず、「どの程度の人数なら緊張せずに話すことができるのか?」によって決めることができるだろう。これは誘因があっても、パニックにならずに自己解決できるレベルを見極めるために数種類の場を設けて実践してみることが必要とされる。例えば、1対1での自分主導の会話はどうか?などである。1対5や1対10、1対30、、、とミーティングレベルから会議レベル、学会発表レベルまで徐々に試していき、限界点を見極めることが大切である。治療、という観点で言えば、他人の発表を分析することも疑似体験になって、被験者には大きな効果を発揮する。この方法をモデリング(観察学習)と言って、客観的に見ることで自分の状況を客観視する練習にもなる。とりあえず、いずれの方法においても、大切なのは自分の感情を客観視することである。客観視の追求を通して、身体に生じる事実を明らかにし、改善すべき問題点を発見することが感情をコントロールするために必要なのだ。それがわかれば、解決策を示し、それによって期待される効果を考え、実践することでどんな状況をも克服することができるはずだ。

記憶に関する考察

あらゆる行動は記憶に基づいて行われている。例えば、立ち上がるという動作一つとってみても、それは過去の経験で学んだその動作の記憶を想起することで再現しているに過ぎない。そして、記憶とはネットワークである。運動による脳へのあらゆる入力情報が、脳内でニューラルサーキットを形成する、それ自体のことである。そのサーキットが強くなるのは、反復入力によってである。つまり、記憶もネットワークの中に存在するものである。これを考えると、脳のどの部分に記憶が存在するとか考えるのではなく、記憶のメカニズムや意味を考える方が記憶研究に役立つのではないだろうか?もちろん、これは完全に証明されたわけではなく、一種の仮説ではあるが、科学の中ではよく言われていることでもある。兎に角、記憶というものは、ネットワークそのものなのだから、記憶を取り出すというのはネットワークに流れる電気回路パターンをそのまま拾うことにつながるのだろう。ということは、記憶を書き込む手段もおのずとわかってくる。脳にこのパターンをデコードしてやればいいだけだ。もちろん、脳を直接刺激しない限りはそんなこと不可能なのはわかっている。しかし、電極などの物理的方法は脳を傷つけることにつながるため、記憶の埋め込みには向いていない。だから、空間に干渉することで直接電気を作ってしまう方法が必要になってくる。しかも、かなりの精度をもって特定部位を数nm単位の細かいコントロールを必要とする電気刺激が必要となってくる。この方法は多分、記憶パターンの取り込みには向いていないはずなので、別の方法を考える必要がある。例えば、その方法は、空間の神経パターンを電気が流れたとおりに補足し、しかもミリ秒単位で記録し続けることのできる精密さを必要とする。この方法は、現在の技術ではまだまだ難しい。
とりあえず、今日のところはここまで・・・